定義
確率変数 に対して
公式として以下の形もよく利用されます.
定義
確率ベクトル の平均ベクトルを
とすると, 分散共分散行列は次で定義される.
2. 線形性
線形性を利用した重要な公式
この公式は統計検定では頻出です. 証明までできるようにしましょう.
特に
証明
証明
まず線形性を確認する.
したがって一次式の係数は外に出せる.
次に和に関する性質:
特に とすると
3. 独立性
が独立なら
ただし逆は必ずしも成立しません.
正規分布の場合は独立性と無相関性は同値です.
証明
証明
公式より,
が独立のとき, より
- 例題1: 独立な確率変数
独立のとき、 を求めよ.
解答
解答
独立なら が成り立つ.
実際に計算すると:
解答
解答
- 例題3: 共分散行列
独立のとき、ベクトル の共分散行列を求めよ.
解答
解答

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